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2025.09.20

【初心者必見】映像制作の専門用語を徹底解説!現場で困らないための用語集

【初心者必見】映像制作の専門用語を徹底解説!現場で困らないための用語集

映像制作の世界に足を踏み入れたばかりの方、あるいは企業のマーケティング担当者として初めて映像制作に携わることになった方。

「現場で飛び交う言葉が呪文のように聞こえる…」 「クリエイターとの会議で、話についていけず戸惑ってしまった…」

そんな経験はありませんか?

映像制作の現場では、コミュニケーションを円滑にし、制作をスピーディーに進めるために、数多くの専門用語や業界用語が使われています。これらの用語を知っているかどうかで、制作の理解度やコミュニケーションの質は大きく変わってきます。

この記事では、映像制作の現場で頻繁に使われる専門用語を、企画・撮影・編集といった制作フローに沿って、初心者の方にも分かりやすく丁寧に解説していきます。

この記事を最後まで読めば、映像制作の現場で自信を持ってコミュニケーションが取れるようになり、よりスムーズで質の高い映像制作を実現できるはずです。それでは早速、基本中の基本となる現場の共通言語から見ていきましょう。


まずは覚えたい!映像制作現場の基本用語

ここでは、職種に関わらず、映像制作の現場にいる人なら誰もが知っている基本的な用語をご紹介します。まずはここから押さえて、現場の空気に慣れていきましょう。

位置や方向に関する用語

現場では、人やモノの位置を瞬時に、かつ正確に伝えるための言葉が使われます。

  • 上手(かみて):カメラから見て、右側のこと。舞台演劇などでも使われる言葉です。「もう少しカミ手に寄りましょうか」といった形で使われます。
  • 下手(しもて):上手とは反対に、カメラから見て左側のこと。上手とセットで覚えましょう。

進行やスケジュールに関する用語

撮影は時間との勝負。スケジュールに関する用語は特に重要です。

  • おす:予定していたスケジュールよりも時間が遅れること。「全体的に15分押してます」のように使われ、これが聞こえると現場には少し緊張感が走ります。
  • まく:おすの反対で、予定より早く進行すること。「次のシーンは巻きでいきましょう!」は「急いで撮りましょう!」という意味です。
  • てっぺん:深夜0時のこと。時計の長針と短針が真上(てっぺん)を指すことから来ています。「てっぺん越えそうだな」は、今日の撮影は深夜0時を過ぎそうだ、という意味になります。
  • ケツ:終わりの時間、最終的な締め切りのこと。「この撮影のケツは何時?」のように使います。

準備や片付けに関する用語

撮影は準備に始まり、片付けに終わります。設営・撤収に関する用語も頻繁に耳にするでしょう。

  • ばみる:立ち位置や物の配置を決めた場所に、テープなどで目印(マーキング)を付けること。同じシーンを何度も撮影したり、後日再撮影したりする際に、正確に同じ位置を再現するために行います。
  • 仕込む(しこむ):撮影に必要な機材(カメラ、照明、マイクなど)をセッティングすること。
  • ばらす:仕込みの反対で、撮影終了後に機材を片付ける、撤収すること。「撮影終わったので、バラしてください」といった指示が飛び交います。

企画・構成フェーズで使われる専門用語

本格的な撮影に入る前、どのような映像を作るかを決めるのが企画・構成フェーズです。ここでの共通認識が、後の工程をスムーズに進めるための鍵となります。

映像の設計図に関する用語

  • 絵コンテ:映像の設計図のこと。イラストや写真を使って、カットごとの構図、カメラワーク、セリフ、秒数などを時系列で具体的に描き出したものです。関係者全員が完成イメージを共有するために不可欠なツールです。
  • Vコン(ビデオコンテ):絵コンテをさらに具体的にしたもので、静止画や簡単な動画、仮のナレーションやBGMなどを入れて映像化したものです。尺(映像の長さ)やテンポ感をより正確に把握することができます。
  • プロット:物語のあらすじや構成のこと。企画の初期段階で、どのようなストーリーで映像を展開していくかをまとめたものです。
  • 尺(しゃく):映像全体の長さ(時間)のこと。「この動画の尺は90秒です」のように使います。

撮影準備に関する用語

  • ロケハン(ロケーション・ハンティング):撮影場所を探し、事前に下見をすること。撮影の許可取りはもちろん、当日の太陽光の入り方、電源の有無、周辺の騒音などを確認する重要な工程です。
  • 香盤表(こうばんひょう):撮影のスケジュール表のこと。いつ、どこで、誰が、どのシーンを撮影するのかといった情報が時系列でまとめられています。スタッフやキャスト全員がこれを見て動きます。

撮影現場で飛び交う専門用語(技術・機材編)

いよいよ撮影現場です。ここでは、カメラワークや機材、照明など、よりテクニカルな用語が登場します。意味を理解していると、撮影の意図がより深く分かるようになります。

カメラワークに関する用語

カメラワークは、映像に動きや感情を与えるための重要な要素です。

  • FIX(フィックス):カメラを固定して撮影すること。最も基本的な撮影方法で、安定感のある落ち着いた映像になります。
  • PAN(パン):カメラの位置を固定したまま、水平方向に(左右に)振る撮影方法。広い風景を見せたり、動く被写体を追いかけたりする際に使います。
  • TILT(チルト):カメラの位置を固定したまま、垂直方向に(上下に)振る撮影方法。高い建物の全貌を見せたりする際に使われます。
  • DOLLY(ドリー):台車などの移動機材にカメラを載せて、カメラ自体が前後左右に移動しながら撮影する方法。映像に臨場感や奥行きが生まれます。
  • ZOOM(ズーム):カメラの位置は変えずに、レンズの焦点距離を変えて被写体を拡大・縮小すること。DOLLY IN/OUTと似ていますが、背景の見え方などが異なります。

アングル(カメラの位置)に関する用語

  • ハイアングル:被写体よりも高い位置から、見下ろすように撮影するアングル。被写体を小さく、か弱く見せる効果があります。
  • ローアングル:被写体よりも低い位置から、見上げるように撮影するアングル。被写体を大きく、威圧的に見せる効果があります。
  • アイレベル:被写体の目線の高さで撮影するアングル。最も自然で、視聴者がその場にいるような感覚を与えることができます。

機材に関する用語

  • 三脚(さんきゃく):カメラを固定するための三本脚の台。安定したFIX撮影には必須の機材です。
  • ジンバル/スタビライザー:カメラの手ブレを抑え、滑らかな移動撮影を可能にする機材。歩きながらの撮影でも、浮遊感のある映像が撮れます。
  • レフ板:光を反射させる板のこと。被写体に当たる光の向きや量を調整し、顔の影を和らげたり、明るく見せたりするために使います。
  • カチンコ:シーンナンバーやカットナンバーが書かれたボードで、撮影開始時に「カチン」と鳴らすもの。映像と音声を同期させる(シンクロさせる)ための重要な目印になります。
  • ガンマイク:狙った方向の音を重点的に拾うことができる、細長いマイク。演者のセリフなどをクリアに収録するのに適しています。
  • ピンマイク:演者の衣服などに装着する小型のマイク。演者に近い位置で音を拾うため、周囲の雑音の影響を受けにくいのが特徴です。

照明に関する用語

照明は映像の雰囲気を決定づける重要な要素です。基本となる「3点照明」の用語を覚えましょう。

  • キーライト:最も主役となるメインの光。被写体を照らす最も強い光源です。
  • フィルライト:キーライトによってできた影を和らげるための補助光。
  • バックライト:被写体の後ろから当てる光。被写体の輪郭を際立たせ、背景から浮き上がらせる効果があります。

ポスプロで必須!編集・MAに関する専門用語

撮影が終わると、映像を仕上げていく「ポストプロダクション(ポスプロ)」という工程に入ります。ここでは映像編集や音の調整が行われます。

映像編集に関する用語

  • カット編集:撮影した映像素材(クリップ)を切り貼りして繋ぎ合わせる、編集の最も基本的な作業です。
  • テロップ:映像に挿入する文字情報全般のこと。スーパーとも呼ばれます。
  • インサート:メインの映像の間に、関連する別の映像を挿入すること。例えば、インタビュー映像の間に、話の内容に関連する資料や風景の映像を入れることで、視聴者を飽きさせない効果があります。
  • トランジション:カットとカットのつなぎ目に加える効果のこと。フェードイン・フェードアウトやワイプなどがあります。
  • カラーコレクション(カラコレ):映像の色味を調整し、全体の色調を統一する作業。「色補正」とも言います。
  • カラーグレーディング(カラグレ):カラコレで整えた色を、さらに作品の意図に合わせて調整し、特定の雰囲気や世界観を演出する作業。「色演出」とも言えます。
  • オフライン編集:画質の軽い代理データ(プロキシ)を使って、カット編集やテロップの仮入れなど、編集の構成を決めていく作業。
  • オンライン編集:オフライン編集で固まった構成をもとに、高画質の元データを使って、テロップの本入れやカラコレなど、最終的な仕上げを行う作業。

音声(MA)に関する用語

MA(Multi Audio)は、映像にナレーションやBGM、効果音などを加えて、音を完成させる作業です。

  • BGM(Back Ground Music):背景で流れる音楽のこと。映像の雰囲気を大きく左右します。
  • SE(Sound Effect):効果音のこと。ドアの開閉音や風の音など、映像にリアリティや演出を加えます。
  • ナレーション:映像の内容を補足したり、感情に訴えかけたりするために加える語りの音声。
  • 完パケ(完全パッケージ):編集もMAもすべて完了し、完全に納品できる状態になった映像データのこと。

知っておくと差がつく!映像の品質に関わる技術用語

最後に、少し専門的ですが、映像の品質を左右する重要な技術用語を紹介します。これらを理解すると、より具体的にクリエイターへ要望を伝えられるようになります。

  • 解像度:映像のきめ細かさを示す数値で、「1920×1080」のようにピクセル単位で表されます。数値が大きいほど高画質になります。Full HD(フルHD)や4Kなどが代表的です。
  • フレームレート(fps):1秒間の動画が何枚の静止画で構成されているかを示す単位。数値が高いほど滑らかな映像になります。一般的なテレビは30fps、映画は24fpsが主流です。
  • アスペクト比:画面の横と縦の比率のこと。YouTubeなどで標準的なのは「16:9」、スマートフォンの縦型動画では「9:16」が使われます。
  • ビットレート:1秒間に送受信できるデータ量を表す単位。この数値が高いほど、圧縮による画質の劣化が少なく、高精細な映像になります。
  • コーデック:映像や音声データを圧縮・変換・復元するためのプログラムのこと。H.264やHEVC (H.265) などが有名で、再生環境に合ったコーデックを選ぶ必要があります。

まとめ:専門用語を理解して、スムーズな映像制作を実現しよう

今回は、映像制作の現場で使われる専門用語を、制作のフローに沿って網羅的に解説しました。

  • 現場の基本用語(上手・下手、おす・まく など)
  • 企画・構成の用語(絵コンテ、ロケハン など)
  • 撮影の技術・機材用語(PAN、ジンバル、3点照明 など)
  • 編集・MAの用語(テロップ、カラコレ、完パケ など)
  • 映像品質に関する技術用語(解像度、フレームレート など)

最初は覚えることが多くて大変だと感じるかもしれません。しかし、一つ一つの言葉の意味を理解することで、クリエイターたちが何を意図して動いているのかが見えるようになり、映像制作が何倍も面白くなるはずです。

特に、映像制作を外部に依頼するマーケティング担当者の方にとっては、これらの用語を知っているだけで、クリエイターとのコミュニケーションが格段にスムーズになります。的確なフィードバックや要望を伝えることができるようになり、結果として、より理想に近いクオリティの高い映像を制作することができるでしょう。

今回ご紹介した用語は、あくまで基本的なものの一部です。実際の現場では、さらに多くの専門用語が飛び交っています。まずはこの記事を片手に、実際の制作現場やクリエイターとの打ち合わせに臨んでみてください。そして、分からない言葉があれば、臆せずに質問してみましょう。その積極的な姿勢が、より良い映像制作への第一歩となるはずです。